2020年4月から研究・地域連携担当の副学長として地域創造支援センター長を兼務させていただいております,二見亮弘と申します。
この文章を書いている4月上旬現在,地球上の各地で新型コロナウイルスが猛威を振っており,感染拡大が続いている地域も多数あります。また9年前には東日本大震災とその後の原子力災害が起きており,自然界の中で人間や人工物が如何に脆い存在であるかを強く思い知らされました。
しかし我々人類は大昔から今日まで,大きな困難が生じる度にそれを乗り越える努力をし,その後の新しい社会を創生し続けて来ています。気候・環境変動,エネルギー問題,少子高齢化に伴う種々の困難な問題なども,同様に知恵をしぼって乗り越え,新しい地域社会を創造していくことが求められています。
新しい社会を実現するためにはどんな価値観が重要で,どんなニーズや産業や文化が生まれるのかについても,地球上に蓄積された人類の知を基にして考え抜くことによって,社会の創生と活性化が可能になるのではないでしょうか。
そして,新しいものを生み出すためには,新しい発想つまり連続的発想から非連続的発想への転換が必要です。非連続的な発想に基づいて新生福島・新生東北を創造するために,★知の拠点としての福島大学★ を大いに利用して頂きたいと思います。
地域の人たちや企業にとって,大学は少し縁遠い,敷居の高い存在であるかも知れませんが,そんなことはありません。このホームページでも説明させて頂いておりますが,共同研究・研究依頼・地域振興や,技術相談・講演依頼・審議会等の委員の依頼,等々,どんなことでも福島大学に相談してみてください。そして,ご一緒に仕事をすることで,福島大学とそして福島大学の教職員と絆を作ってください。福島大学は地域に開かれた大学を目指しています。
一度,大学と協同・連携して頂ければ,そこで築かれた人間関係,人と人との絆は,更なる絆に広がっていくことになります。そして,その絆が大きな力となって,新しい地域をつくることに繋がるはずです。
福島大学と皆様との間の絆を力として,産官民学が連携し一体となって困難を希望に変え,新生福島・新生東北を創造していこうではありませんか。
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